(趣旨)

第1条　この規程は、水利使用規則(昭和53年建設省開河政発第40号。以下「水利規則」という。)第10条の規定に基づき漁川取水堰(以下「取水堰」という。)の操作及び管理に必要な事項を定めるものとする。

(管理責任者)

第2条　取水堰、管理の円滑適正化を図るため、河川法(昭和39年法律第167号)第50条第1項の規定に準ずる管理責任者1名を置く。

(取水堰の諸元等)

第3条　取水堰の諸元その他取水堰の管理上参考となるべき事項は、次のとおりとする。

(洪水及び洪水時)

第4条　この規程において「洪水」とは、漁川ダムへの流入量が、60m²／S以上であることをいい、「洪水時」とは、洪水が発生しているときをいう。

(洪水警戒時)

第5条　この規程において「洪水警戒時」とは、石狩予報区を対象として暴風雨警報又は大雨警報が行われ、その他洪水が発生するおそれが大きいと認められるに至った時からこれらの警報が解除され、若しくは切替えられ、その他洪水が発生するおそれが少ないと認められるまでの間で洪水時を除く間をいう。

(水位の制限)

第6条　取水堰地点における河川の水位(以下「取水堰の水位」という。)は、洪水吐ゲート及び土砂吐ゲート(以下「取水堰ゲート」という。)堰上げ使用時において標高93.00mをこえてはならない。

(水位の算定)

第7条　取水堰の水位は、取水門の横に取付けられた水位計により測定するものとする。

(取水の方法)

第8条　取水は、導水管により導水し取水ポンプにより行うものとする。

(取水量)

第9条　取水堰からの最大取水量は、0.893m³／Sを限度とする。

(取水量の測定)

第10条　取水量の測定は、取水門に接続する導水管に設置された流量計の読みに基づいて算定するものとする。

(取水堰からの放流)

第11条　取水堰ゲートからの放流(以下「放流」という。)は、次の各号の一に該当する場合に限り、行うことができるものとする。

(放流量の制限)

第12条　放流は、緊急やむを得ない場合を除き下流の水位の急激な変動を生じないようにしなければならない。下流水位の基準地点は盤尻橋及び日の出橋とし、水位と放流量の関係を毎年検証し、放流量に対する水位の変動を別表第1に定めるところにより適切に管理しなければならない。

(取水堰ゲートの操作)

第13条　取水堰を構成する個々のゲートは、左岸から右岸に向って順次「第1洪水吐ゲート」、「第2洪水吐ゲート」、「土砂吐ゲート」という。

(放流の際の関係機関に対する通知)

第14条　放流の際の関係機関に対する通知は、取水堰ゲートからの放流により下流の水位が急激に上昇するおそれがある場合は、放流開始の少なくとも60分前に別表第2に定めるところにより行うものとする。

(放流の際の一般に周知させるための措置)

第15条　放流の際の一般に周知させるため必要な措置は、取水地点から恵庭市牧場地先、日の出橋までの漁川の区間について行うものとする。

(ゲートの操作に関する記録の作成)

第16条　取水堰ゲートを操作した場合においては、次に掲げる事項を記録しておかなければならない。

(点検及び整備等)

第17条　取水堰及び付帯施設並びにこれら管理上必要な機械器具及び資材は定期的に及び時宜によりその点検整備を行うことにより常時良好な状態に維持しなければならない。

(異常かつ重大な状態に関する報告)

第18条　取水堰及びその周辺について、異常かつ重大な状態が発見されたときは直ちに別表第2(2)の定めるところによりその旨を報告しなければならない。

(洪水警戒における措置)

第19条　洪水警戒時においては、次の各号に掲げる措置をとらなければならない。

(洪水時における措置)

第20条　洪水時においては前条第1号から第4号までに掲げる措置のほか、取水堰ゲートは全開の状態に操作しなければならない。

(管理日誌)

第21条　管理責任者は、管理日誌を備え、次に掲げる事項について記録しなければならない。

(その他)

第22条　この規程に定めるもののほか、取水堰管理に関し必要な事項は、別に企業長が定める。